2025.04.28
桜
訪問看護ステーション和光の看護師をしています、藤原です。
今年は雨が少なく暖かい日が続いたため、桜が長い期間楽しむことができましたね。
今回は1月上旬にご逝去されたご利用者のお家へグリーフケアに行ったお話をしたいと思います。
訪問看護が介入していた時、ご家族は「桜を見せてあげたい、それまで頑張ってほしい」と願っていました。
ご利用者は今年の桜をみる事はできず、ご家族に見守られてご逝去されました。
先日グリーフケアで訪問した際、仏前に桜が生けてあり、遺影の枠もリボンも桜色でした。
ご利用者はピンク色が好きだったそうで、ご家族が遺影の枠やリボンは特にこだわってご用意したそうです。
華やかな祭壇で笑うご利用者の顔をみて、とても嬉しく感じました。
こちらの桜は帰り際にご家族からいただきました。
写真では淡いピンク色ですが、色濃く変化していき、とてもきれいです。
いただいた桜はステーション玄関に飾りました。
桜をみて、ご利用者とお話しした事や場面を思い返すことが出来ました。
ご家族はご利用者がご逝去されてから、昔の出来事を思い出したり、後悔したり、寂しく思っているそうです。
ご家族の気持ちが前向きになっていくにはまだまだ時間がかかりますが、ご家族のペースでゆっくりと前へ進んでいくことが大切です。
大切な時間に関わらせていただいていることに感謝して、ご利用者・ご家族の支えになれるよう今年度も励んでいきたいと思います。